概要›導入ストーリー›cc-bridgeストーリー一覧在庫のハブ人のハブ受発注のハブ枠のハブcc-bridge

コードを書くだけでは、終わらなかった。

機械部品の専門商社を1社。従業員25名(営業8名、資材・仕入3名、倉庫・出荷6名、経理・総務4名、社長・専務2名、検品2名)。社長の下に、パソコンとAIに詳しい社員が1人います。太郎社長も花子社長も、この社員に頼って自動化を進めていました。同じ業種、同じ規模、同じ売上から始めて、cc-bridgeがある会社とない会社の12か月を並べます。数字はすべてモデルケースの試算です。

従業員25名機械部品の商社情シスなしモデルケースの試算

同じ日に、二人の社長が
「今年こそ手を打とう」と決めました。

売っているものも、規模も、社員の数も同じ会社です。違うのは、道具をどこに置いたかだけです。

太郎の会社

売っているサービスを組み合わせて回します。

足りないところは、そのつど外注します。社内にパソコンに詳しい社員が1人います。

花子の会社

自社のサーバを1台持ちます。

足りないところは、自分たちで作ります。ENVIRONを契約し、最初の1本だけ当社が作ります。

1年の手作業時間、12か月ぶん

社内3人が、この業務まわりで手を動かした時間です。3か月目にハブが動いてから、花子の会社だけが落ちていきます。

0125250375500123456789101112太郎 360時間花子 145時間
0125250375500136912太郎 360時間花子 145時間
太郎の会社花子の会社単位は時間/月
太郎の会社売っているサービスを組み合わせる
花子の会社自社のサーバで、自分たちで作る
1か月目

同じ悩み、同じ日

太郎『去年もこの話をしたな』
花子『鍵を渡した先だけ、って書いてある』
太郎の会社
太郎『去年もこの話をしたな』
会議室のホワイトボードに、去年とほぼ同じ議事メモ
360時間/この月の手作業

年始の会議で、去年と同じ話が出た。新しく入った倉庫の担当者のPCを田村さんが半日かけて用意したこと。得意先からの注文を、朝いちばんで受発注ソフトに1件ずつ打ち込んでいること。「毎朝の受注状況を1枚にしたい」という声が、また出たこと。田村さんが「時間があれば作れます」と答えるのも、去年と同じだった。

受発注ソフトへの入力95時間、新人PCの用意(この月は1台)4時間、毎朝の受注状況のExcel集計38時間、その他223時間。

花子の会社
花子『鍵を渡した先だけ、って書いてある』
西村さんの手帳に「鍵を渡した先だけ」の一文
360時間/この月の手作業

花子の会社はENVIRONを契約したばかりで、まだ何も動いていない。西村さんが導入の打ち合わせで、cc-bridgeという中継の説明を受けた。「鍵を渡した先だけ、AIの手が届く」という一文だけ、手元のメモに書いた。

同じ360時間。まだ契約しただけで、何も変わっていない。

0時間の差

契約したばかりで、まだ何も変わっていません。困りごとの中身と時間は、太郎の会社とまったく同じ360時間です。

ここまでの累計 0時間
2か月目

0→1セットアップ

太郎『また新人のPC、田村さん頼むわ』
花子『セットアップして、で終わった』
太郎の会社
太郎『また新人のPC、田村さん頼むわ』
田村さんの机に2台のノートPCと設定手順のメモ
360時間/この月の手作業

パートの入れ替わりで、倉庫に新しい担当者が2人入った。田村さんがそれぞれのPCにWindows Updateをかけ、Chromeと社内チャットと受発注ソフトのショートカットを一つずつ作る。1台あたり4時間、2台で8時間。前の担当者のログインを止め忘れていたことに、月末に気づいた。

受発注ソフトへの入力95時間、新人PCの用意(2台)8時間、毎朝の集計38時間、退職者ログインの止め忘れ、その他219時間。

花子の会社
花子『セットアップして、で終わった』
西村さんの画面に「動作確認済み」の通知が並ぶ
358時間/この月の手作業

花子の会社にも同じタイミングで新しい担当者が2人入った。西村さんはAIに「倉庫の新入担当者用にPCをセットアップして」と頼んだだけだった。AI自身がそのPCを操作し、必要なソフトを入れ、接続を確認した。管理者権限が要る場面では、その場で西村さんに確認が来た。前の担当者のログインは、その日のうちに1か所で止めた。

受発注ソフトへの入力95時間、新人PCの用意はAIが操作、毎朝の集計38時間、その他225時間。cc-bridgeが動き始めたばかりで、時間はまだほとんど変わっていません。

2時間の差

同じ2台のセットアップに、太郎の会社は8時間、花子の会社はAIが操作している時間だけで、西村さんの手は数分しか動いていません。

ここまでの累計 2時間
3か月目

受発注ソフトに、AIが直接打ち込む

太郎『この入力、あと何年やるんだろうな』
花子『警告が出たとき以外は、見なくてよくなった』
太郎の会社
太郎『この入力、あと何年やるんだろうな』
伝票の束とキーボードに向かう田村さんの手元
362時間/この月の手作業

得意先の1社から、注文がExcelファイルで届くようになった。田村さんは相変わらず、それを見ながら受発注ソフトに1件ずつ手で入力する。品番と数量を見比べる作業は変わらない。

受発注ソフトへの入力95時間、新人PCの用意0時間(新規採用なし)、毎朝の集計38時間、その他229時間。

花子の会社
花子『警告が出たとき以外は、見なくてよくなった』
受発注ソフトの画面が自動で動き、西村さんは警告の1件だけを確認する
330時間/この月の手作業

cc-bridgeが、受発注ソフトを直接操作し始めた。届いたCSVやExcelを確認しながら、顧客検索、商品入力、数量入力、登録まで進める。「在庫不足」の警告が出た1件は、内容を読み取って西村さんに確認し、それ以外の注文はそのまま処理を続けた。手作業は、警告への対応だけになった。

受発注ソフトへの入力は警告対応のみ約12時間、毎朝の集計38時間、その他280時間。休眠先への提案を月3件、試しに始めた。

32時間の差

同じ注文データの入力に、太郎の会社は変わらず時間を使い、花子の会社は警告が出た1件だけに人の目が入りました。ここから、手作業時間の差が開き始めます。

ここまでの累計 34時間
4か月目

ダッシュボードは外注すると180万円

太郎『180万は、ちょっとうちの規模じゃな』
花子『3日で動いたので、正直驚きました』
太郎の会社
太郎『180万は、ちょっとうちの規模じゃな』
見積書を前に腕を組む社長と田村さん
358時間/この月の手作業

「毎朝の受注状況を1枚にしたい」という声を受けて、田村さんが制作会社に見積もりを取った。180万円、納期2か月半。社長は「今期は難しいな」と保留にした。田村さんは自分のExcelマクロで代わりを作ろうとしたが、平日の夜だけでは進まなかった。

受発注ソフトへの入力95時間、毎朝の集計38時間、ダッシュボードの見積もりと社内調整6時間、その他219時間。

花子の会社
花子『3日で動いたので、正直驚きました』
ノートPCの画面に、色分けされた受注状況の一覧が表示される
280時間/この月の手作業

西村さんがAIに「CSVを読み込んで、担当者別の受注状況が見られる画面を作って」と頼んだ。AI自身がVS Codeとターミナルを開き、必要なパッケージを入れ、アプリを起動してChromeで実際に操作した。数字の並びが崩れていたところは、AIが自分で直し、もう一度ブラウザで確かめた。3日で最初の版が動いた。

受発注ソフトへの入力は警告対応のみ約10時間、ダッシュボードの立ち上げと確認8時間、毎朝の集計は画面を見るだけで6時間、その他256時間。休眠先への提案を月5件に増やした。

78時間の差

太郎の会社は180万円の見積もりを保留にし、花子の会社は3日で最初の版を動かしました。同じ「欲しい」から始まって、着地が変わりました。

ここまでの累計 112時間
5か月目

連休と、伴走支援の卒業

太郎『連休明けはいつもこれだ』
花子『伴走支援、もう要らないと思います』
太郎の会社
太郎『連休明けはいつもこれだ』
連休明けの事務所で残業する田村さん
372時間/この月の手作業

大型連休の前後は、いつも通り残業で吸収した。田村さんは連休中も、ダッシュボードの代わりになるマクロを少し進めたが、業務時間中には手が回らない。

受発注ソフトへの入力95時間、毎朝の集計38時間、連休の遅れの取り戻し18時間、その他221時間。

花子の会社
花子『伴走支援、もう要らないと思います』
西村さんが伴走支援の解約フォームを閉じる画面
225時間/この月の手作業

西村さんは、AIへの頼み方にひととおり慣れたと感じ、月額のPro(伴走支援)を外すことを社長に提案した。「困ったときはチャットで聞けばいい」というのが理由だった。今月から、伴走支援は付けていない。

受発注ソフトへの入力は警告対応のみ約10時間、ダッシュボードの運用と小さな追加5時間、毎朝の集計6時間、その他204時間。休眠先への提案を月6件に。

147時間の差

太郎の会社は連休で残業が増え、花子の会社は伴走支援を自分の判断で外しました。要らなくなった、というのが理由です。

ここまでの累計 259時間
6か月目

田村さんが辞めた

太郎『あいつのマクロ、誰も直せないんだよな』
花子『休んでる間も、動いてました』
太郎の会社
太郎『あいつのマクロ、誰も直せないんだよな』
空いた机と、誰も読めないマクロの画面
398時間/この月の手作業

田村さんが退職した。転職先が決まっての円満退社だったが、彼のPCの中で回っていたExcelマクロと、受発注ソフトの入力手順のメモは、誰も中身を知らなかった。急いで制作会社にマクロの復旧を頼んだが、8万円かかったうえ、元と同じようには動かなかった。新しい担当者への引き継ぎは、口頭で数時間だけだった。

受発注ソフトへの入力95時間、マクロが止まって手集計に戻った分22時間、引き継ぎ4時間、復旧の外注対応3時間、その他274時間。

花子の会社
花子『休んでる間も、動いてました』
1週間ぶりに戻った西村さんが、チャットの履歴を読み返す
190時間/この月の手作業

同じ月、西村さんが1週間の有給休暇を取った。cc-bridgeも、受発注ソフトへの連携も、ダッシュボードも、サーバの上でそのまま動き続けた。休み明け、西村さんはチャットの履歴を読んで、休んでいた間に何が起きたかを確認しただけだった。

受発注ソフトへの入力は警告対応のみ約10時間、毎朝の集計6時間、その他174時間。休眠先への提案は西村さん不在でも月7件のまま動いた。

208時間の差

太郎の会社は詳しい人が辞めて自動化が止まり、花子の会社は担当者が休んでも道具が止まりませんでした。ここが、いちばん大きな差になった月です。

ここまでの累計 467時間
7か月目

AIの利用が増えて、プランを上げた

太郎『個人のChatGPTで、なんとかしのぐしかない』
花子『西村さんはProのまま、社長だけ上げました』
太郎の会社
太郎『個人のChatGPTで、なんとかしのぐしかない』
各自のスマホでChatGPTを開く社員2人
392時間/この月の手作業

太郎の会社では、田村さんの穴を埋めるため、社員2人がChatGPTを使い始めた。会社としての契約ではなく、それぞれが個人で登録した。使い方も、残るものも、人によってばらばらだった。

受発注ソフトへの入力95時間、毎朝の集計38時間、引き継ぎの遅れによる確認12時間、その他247時間。

花子の会社
花子『西村さんはProのまま、社長だけ上げました』
社長のプラン変更画面と、7件の提案が並ぶダッシュボード
172時間/この月の手作業

西村さんの利用が増え、Claude Codeが週2回以上、利用の上限に当たるようになった。社長のプランをProからMax 5xに上げた。西村さんはProのままで足りている。休眠先への提案と、新規の引き合いへの早い見積もり対応が、この月から本格的に回り始めた。

受発注ソフトへの入力は警告対応のみ約10時間、毎朝の集計6時間、その他156時間。新規の引き合いへの見積もり回答が、当日〜翌営業日になった。

220時間の差

太郎の会社は個人の判断でAIを使い始め、花子の会社は会社としてプランを上げました。記録の残り方が違います。

ここまでの累計 687時間
8か月目

取引先からのチェックシート

太郎『10社分、誰がまとめるんだ』
花子『契約書と一緒に出せる形にしてあります』
太郎の会社
太郎『10社分、誰がまとめるんだ』
10社分の規約を並べて読む田村さんの後任と事務担当
388時間/この月の手作業

大口の得意先から、取引継続の条件としてセキュリティのチェックシートが届いた。誰がどのデータにアクセスできるか、控えはどこにあるか。太郎の会社は、契約している10社ぶんのSaaSの規約を1枚ずつ調べる作業から始めた。回答には3週間かかった。

受発注ソフトへの入力95時間、毎朝の集計38時間、チェックシートへの回答32時間、その他243時間。

花子の会社
花子『契約書と一緒に出せる形にしてあります』
西村さんが1枚の回答書を得意先に送る
160時間/この月の手作業

花子の会社にも同じチェックシートが届いた。門番、締め出し、見張り、毎日の控え。cc-bridgeについては「鍵を渡した先だけ操作できる」設計をそのまま書いた。サーバの親鍵は当社が持つことも、正直に書いた。回答は4日で出せた。

受発注ソフトへの入力は警告対応のみ約10時間、毎朝の集計6時間、チェックシートへの回答6時間、その他138時間。

228時間の差

同じチェックシートに、太郎の会社は3週間、花子の会社は4日かかりました。調べる先の数が違います。

ここまでの累計 915時間
9か月目

サイトの修正と、値上げの通知

太郎『また値上げか。人数分だから痛いな』
花子『そこは契約の範囲内で増えません』
太郎の会社
太郎『また値上げか。人数分だから痛いな』
制作会社への依頼メールを打つ事務担当
385時間/この月の手作業

会社案内サイトの新商品ページを直すのに、制作会社へメールを書いて見積もりを待った。5万円、公開まで1週間。同じ月、契約しているSaaSの1つから値上げの通知が届いた。人数分の請求なので、25人ぶん一度に上がる。

受発注ソフトへの入力95時間、毎朝の集計38時間、サイト修正の依頼と確認5時間、その他230時間。

花子の会社
花子『そこは契約の範囲内で増えません』
西村さんがブラウザで新商品ページを直接編集する
150時間/この月の手作業

花子の会社は、同じ新商品ページの追加を自分たちで直した。値上げの通知は花子の会社にも届いたが、共用設備(チャット・記憶・書庫)は人数で増えない契約なので、その部分の影響はない。

受発注ソフトへの入力は警告対応のみ約10時間、毎朝の集計6時間、サイト修正2時間、その他132時間。

235時間の差

同じサイトの修正に、太郎の会社は5万円と1週間、花子の会社は自分たちの手で直しました。値上げの通知は両社に届き、下がらないものは下がりません。

ここまでの累計 1,150時間
10か月目

累計で、花子の会社が追い越した

太郎『繁忙期は毎年こうだ』
花子『追い越した、と数字で見えました』
太郎の会社
太郎『繁忙期は毎年こうだ』
残業で伝票を処理する後任担当
402時間/この月の手作業

繁忙期に入り、受注量が増えた。田村さんの後任はまだ入力に慣れておらず、残業でこなす日が続いた。休眠先への提案は、忙しさを理由にこの数か月止まっている。

受発注ソフトへの入力105時間、毎朝の集計38時間、繁忙期の残業対応で259時間、その他0時間。

花子の会社
花子『追い越した、と数字で見えました』
西村さんが在庫アラートの通知画面を確認する
150時間/この月の手作業

休眠先への提案と、早い見積もり対応の成果が積み上がり、1年目に払った分を、この月までの粗利差が上回った。西村さんは、在庫が少なくなった商品を知らせる小さな仕組みをもう1本作った。

受発注ソフトへの入力は警告対応のみ約10時間、毎朝の集計6時間、在庫アラートの立ち上げ4時間、その他130時間。

252時間の差

月ごとの差を足していくと、この月に花子の会社が太郎の会社を追い越しました。ここから先は、増えたぶんがそのまま残ります。

ここまでの累計 1,402時間
11か月目

花子の会社にも、外したものがある

太郎『またやってしまった。すまん』
花子『通知、ちょっと多すぎました』
太郎の会社
太郎『またやってしまった。すまん』
返品の箱を前に頭を下げる担当者
410時間/この月の手作業

繁忙期が続き、太郎の会社は残業でしのいでいる。今月、二重に発注してしまった案件が1件あり、返品と謝罪の対応に半日かかった。

受発注ソフトへの入力100時間、毎朝の集計38時間、二重発注の対応4時間、その他268時間。

花子の会社
花子『通知、ちょっと多すぎました』
西村さんが通知の条件をチャットでAIに直させている
148時間/この月の手作業

花子の会社にも失敗はあった。在庫アラートの通知が多すぎて、西村さんが一時期見なくなっていたことに気づき、条件を絞り直した。休眠先への提案も、今月は狙いが外れて成約がゼロだった月がある。

受発注ソフトへの入力は警告対応のみ約10時間、毎朝の集計6時間、通知の調整2時間、その他130時間。

262時間の差

花子の会社もすべてが当たったわけではありません。通知を絞り直す手間と、成約ゼロの月がありました。それでも積み上がった差は残ります。

ここまでの累計 1,664時間
12か月目

1年を振り返って

太郎『来年も、この話をするのかな』
花子『止まらなかったのが、いちばんの収穫です』
太郎の会社
太郎『来年も、この話をするのかな』
年末の会議室、去年と似た議事メモ
420時間/この月の手作業

年末の会議で、社長と後任の担当者が1年を振り返った。田村さんが辞めたことが、いちばん大きな出来事だった。ダッシュボードの見積もり180万円は、来期に持ち越したままだ。

受発注ソフトへの入力98時間、毎朝の集計38時間、年末の締め処理15時間、その他269時間。

花子の会社
花子『止まらなかったのが、いちばんの収穫です』
西村さんが1月に書いた手帳のメモを読み返す
145時間/この月の手作業

西村さんは、1年前に手帳に書いた「鍵を渡した先だけ」の一文を見返した。作れたものは、受発注ソフトの連携、受注状況のダッシュボード、在庫アラートの3本。人が辞めても、休んでも、道具は止まらなかった。

受発注ソフトへの入力は警告対応のみ約8時間、毎朝の集計6時間、年末の締め処理5時間、その他126時間。

275時間の差

同じ1年で、太郎の会社は人に残るはずだった仕組みを1つ失い、花子の会社はサーバの上に3本の道具を残しました。

ここまでの累計 1,939時間

1年後

払ったものと、返ってきたもの。

すべてモデルケースの試算です。物語の中で起きたことだけで組み立てています。

このケースの型:時間が最大のベネフィット。浮いた1,939時間は他の4つのケースと同じ水準ですが、年商の差は+1,074万円と、他の4つ(+2,900万円〜+5,300万円)より小さくなっています。cc-bridgeは既存の仕組みをAIが操作できるようにする機能なので、効果はまず時間に出ます。差引の黒字化も10か月目と、5つの中でもっとも時間がかかりました(試算)。
1939時間花子に浮いた時間各月の差を12か月ぶん足したもの。この使い道が、売上の差になりました
3本花子が作れたもの大きいもの3本と、小さいもの20本。大きい3本を外注で揃えると約180万円
76万円差引(粗利で見たもの)10か月目に、増えた粗利が増えた支出を追い越しました
太郎の会社花子の会社差
年商4億円4.11億円1,074万円
1年目の支出173万円355万円182万円
手作業の時間4,607時間2,668時間1,939時間
もう一つの型:時間にも売上にも出ないベネフィット。下の「外注では頼めなかった、小さいもの」は、年商にも手作業時間の集計にも出てきません。けれど外注で同じものを揃えると約180万円かかります(試算)。
売上が増えた理由(+1,074万円)

施策は2つです。1つめ、3か月発注のない得意先への掘り起こし提案。花子の会社は3か月目から段階的に増え、7か月目以降は月8件、年間で70件を提案しました。太郎の会社は田村さんの手が空いたときだけで月1.5件、6月の退職後はゼロになり、年間で7.5件です。受注率はどちらも25%(モデルケースの仮置き)、平均受注単価58万円として、花子の会社が約1,015万円、太郎の会社が約109万円。差は約906万円です。2つめ、新規の引き合いへの見積もり回答の速さです。月5件の新規引き合いに対し、太郎の会社は平均3営業日で回答し受注率20%(年12件成約)、花子の会社は3か月目からcc-bridgeが過去の見積もりと単価表を下書きし、当日〜翌営業日で回答して受注率28%(年16件成約。見積もりの速さが受注率に効くという一般的な傾向を、モデルケースとして仮置きしています)。平均受注単価42万円として、花子の会社が約672万円、太郎の会社が約504万円。差は約168万円です。合わせて1,074万円になります。

浮いた時間(1年目 1,939時間)

太郎の会社は年間4,607時間、花子の会社は2,668時間で、差は1,939時間です。花子の会社は3か月目から段階的に減り、9か月目以降は月150時間前後で落ち着きました。使い道は正直に置きます。半分の約970時間は、休眠先への提案と新規引き合いへの対応にあてました。3割の約580時間は、ダッシュボードと在庫アラートという2本の道具の立ち上げと運用です。残る2割の約389時間は、警告対応や確認など、細かい仕事に散っています。太郎の会社は6月に田村さんが辞めたあと手作業が増え、10〜11月の繁忙期にも残業で吸収しています。

支出の差(+182万円)

花子の会社348.8万円、太郎の会社172.8万円です。花子の会社の内訳は、導入50万円と最初の1本(受発注ソフトとの連携・PCセットアップの自動化テンプレート)100万円を1月に前払い、インフラ保守が月11万円×12か月で132万円、伴走支援が1〜2月のPro10万円×2か月で20万円、AI利用料が1〜4月は社長と西村さんのPro($20×2)、5月からは社長がMax 5x($100)に上がって西村さんはProのままで、1ドル150円換算で16.8万円です。太郎の会社の内訳は、人数分のSaaS(Microsoft365・社内チャット・Notion・kintone、いずれも配れる人数ぶん)が年100.8万円、古い受発注ソフトの年間保守契約18万円、サイトの軽微な修正2回で10万円、6月のマクロ復旧の外注8万円、会計・給与・勤怠ソフト(両社共通・ENVIRONは作らない領域)36万円です。

差引(+76万円、10か月目に追い越す)

増えた売上約1,074万円の貢献利益率を24%として約258万円。そこから支出の差182万円を引いた金額です。機械部品の卸売は品目によって利益率の幅が大きいため、控えめに24%を置いています。累計で見ると、花子の会社が追い越すのは10か月目です。1月から9月までは、花子の会社が最大180万円多く払っている状態が続きます。1年目の差引は大きくありません。この案の値打ちは、金額そのものより、人が辞めても休んでも止まらなかったことのほうにあります。

下がらなかったもの

会計・給与・勤怠のソフトは両社とも同じものを使い続けています。ENVIRONが作らない領域だからです。古い受発注ソフトの保守契約も、花子の会社は解約していません。cc-bridgeは既存のソフトの外側から操作するだけで、中身は入れ替えていないからです。取引先ごとの決済条件や、掛け率も変わっていません。値上げの通知は花子の会社にも届き、共用設備の外にあるSaaS(会計等)の分は同じように上がっています。

作れたもの

大きいもの1本(受発注ソフトとの連携)と、小さいもの2本(受注状況のダッシュボード、在庫アラート)です。ダッシュボードを外注で作ると、太郎の会社が見積もりを取った180万円が相場です。花子の会社が当社に払ったのは最初の1本の100万円だけで、ダッシュボードと在庫アラートは西村さんがcc-bridgeに頼んで自分たちで作りました。伴走支援は2か月で外しています。

外注では頼めなかった、小さいもの(花子の会社にだけあるもの)
  • 在庫が少なくなった商品だけを、毎朝知らせる通知
  • 得意先ごとの発注間隔を見て、3か月止まっている先だけを並べる一覧
  • 新しい注文が来たとき、警告が出た行だけを画面の上に出す仕組み
  • 受発注ソフトへの入力が終わったら、担当者のチャットに完了を知らせるだけの一言
  • 新入社員のPCで、社内ポータルのブックマークをあらかじめ並べておく設定
  • 退職者のログインを止めた記録を、日付つきで一覧にする画面
  • 取引先ごとのセキュリティチェックシートの回答を、過去分から探せる一覧
太郎社長が見積もりを取って、諦めたもの
  • 受注状況を1枚にするダッシュボード(見積180万円・納期2か月半。4月に相談し、今期は保留。来期に持ち越し)
  • 田村さんのExcelマクロを正式なシステムに作り直す話(見積220万円。担当が決まらず、相談の段階で終了)
  • 受発注ソフト自体を新しいものに入れ替える話(見積450万円・納期6か月。得意先ごとの取引条件の移行が読めず、着手できず)

2年目と、3年目。

ここから先は物語ではなく、数字だけです。導入費と最初の1本の支払いが終わるので、2年目に支出が入れ替わります。

太郎 年商太郎 支出花子 年商花子 支出
1年目4億円173万円4.11億円355万円
2年目4億円265万円4.13億円160万円
3年目4億円190万円4.14億円160万円
3年の合計12億円628万円12.38億円674万円

年商

花子の会社が、毎年上に伸びていきます。

0億1.25億2.5億3.75億5億4億4.11億1年目花子が +1,074万円4億4.13億2年目花子が +1,300万円4億4.14億3年目花子が +1,450万円
0億1.25億2.5億3.75億5億4億4.11億1年目4億4.13億2年目4億4.14億3年目
1年目花子が +1,074万円2年目花子が +1,300万円3年目花子が +1,450万円
太郎の会社花子の会社

1年ごとの支出

2年目に入れ替わります。導入費と最初の1本の支払いが終わるためです。

0万125万250万375万500万173万355万1年目花子が +182万円265万160万2年目花子が −105万円190万160万3年目花子が −30万円
0万125万250万375万500万173万355万1年目265万160万2年目190万160万3年目
1年目花子が +182万円2年目花子が −105万円3年目花子が −30万円
太郎の会社花子の会社

手作業に使った時間(1年あたり)

この業務まわりで、社内の3人が手を動かした時間の合計です。

0h1,250h2,500h3,750h5,000h4,607h2,668h1年目花子が −1,939時間4,680h2,100h2年目花子が −2,580時間4,750h1,850h3年目花子が −2,900時間
0h1,250h2,500h3,750h5,000h4,607h2,668h1年目4,680h2,100h2年目4,750h1,850h3年目
1年目花子が −1,939時間2年目花子が −2,580時間3年目花子が −2,900時間
太郎の会社花子の会社

1年目は月ごとの合計です。太郎の会社は6月に田村さんが辞めて、受発注ソフトへの入力が手集計に戻った分だけ増えました。2年目に外注したダッシュボードが届いても、入力そのものは変わらないので、太郎の会社の時間はむしろ微増しています。花子の会社は在庫アラートなど小さい道具が増えるにつれてさらに減っていきます。3年の合計は太郎の会社14,037時間、花子の会社6,618時間。差の7,419時間は、1人分の1年を1,900時間とすると約3.9人分の1年にあたります。

2年目

花子の会社の支出が、太郎の会社を大きく下回る年です。導入費と最初の1本の支払いが終わり、伴走支援はもともと2か月で外しているので、残るのはインフラ保守とAI利用料だけになります。太郎の会社はこの年、ついに受注状況のダッシュボードを外注します。1年目に保留した見積もりとほぼ同じ100万円で発注しましたが、届いたときには花子の会社は同じようなものを1年近く使っています。

3年目

差が固定される年です。花子の会社は2本目からを自分で作るので、外注費はかかりません。新しい小さな道具が増えても、既存の仕組みに1本足すだけです。太郎の会社は人数分のSaaSの値上げが続き、外注したダッシュボードの保守費も別にかかります。

3年でついた差は、粗利で見て
+872万円。

すべてモデルケースの試算です。花子の会社の月額は契約の範囲内なら動きません。サーバを大きく使うようになれば見積もりを出し直すので、そのときは増えます。太郎の会社の支出は、人数分のSaaSの値上げと、2年目に1本外注したダッシュボードの費用を見込んだ数字です。伴走支援は1年目の2か月分だけで、以後は0円で置いています。

工程ごとの、手作業の時間。

1年目、12月(道具がひととおり動いたあと)の月あたりの時間です。事務と倉庫をあわせた3名で分担しています。6行は、両社がもともと同じようにやっていた仕事だけを並べました。太郎の会社はこの6行で188時間、12月の実際の時間420時間との差の232時間は、繁忙期の残業とその月ごとの出来事です。花子の会社はこの6行で22時間、12月の実際の時間145時間との差の123時間は、休眠先への提案・新規の見積もり対応・ダッシュボードと在庫アラートの運用など、1年目に新しく始めた仕事です。

得意先からの注文データを、受発注ソフトに入力する95時間8時間受発注ソフトと在庫表を突き合わせ、欠品を連絡する42時間6時間毎朝・毎週の受注状況をExcelに手集計してメールで共有する38時間6時間新しく入った方・異動した方のPCをセットアップする4時間0時間退職者・異動者のアカウントとログインを整理する3時間1時間社内ツールがほしいときの要望をとりまとめ、外部に依頼する6時間1時間
得意先からの注文データを、受発注ソフトに入力する95時間8時間受発注ソフトと在庫表を突き合わせ、欠品を連絡する42時間6時間毎朝・毎週の受注状況をExcelに手集計してメールで共有する38時間6時間新しく入った方・異動した方のPCをセットアップする4時間0時間退職者・異動者のアカウントとログインを整理する3時間1時間社内ツールがほしいときの要望をとりまとめ、外部に依頼する6時間1時間
太郎の会社花子の会社
188時間太郎の会社 月あたり
22時間花子の会社 月あたり
166時間差この時間を何に使うかが、分かれ道になりました

なぜ、差がついたのか。

物語の中で起きたことを、理由の形に並べ直したものです。

01

古い受発注ソフトは、入れ替えない

受発注ソフトの入れ替えは見積もり450万円、納期6か月で、得意先ごとの取引条件の移行が読めず着手できませんでした。cc-bridgeが変えたのはその手前で、ソフトの外側から画面を操作して入力するところだけです。中身は今までどおりです。

02

人が辞めても、止まらない

太郎の会社は田村さんの退職で、彼のPCの中で回っていたマクロが止まりました。復旧に8万円かけても元どおりにはならず、受発注ソフトへの入力の一部が手集計に戻りました。花子の会社でも同じ月に西村さんが1週間休みましたが、道具はサーバの上で動き続け、頼み方はチャットの履歴に残っています。

03

ダッシュボードは、外注すると180万円

太郎の会社が見積もりを取った受注状況のダッシュボードは180万円、納期2か月半でした。今期は保留にしています。花子の会社は最初の1本(100万円)のあと、2本目のダッシュボードと3本目の在庫アラートは西村さんがcc-bridgeに頼んで自分たちで作りました。

04

取引先からのチェックシートは、調べる先の数で決まる

セキュリティのチェックシートに、太郎の会社は10社ぶんのSaaSの規約を調べて3週間かかりました。花子の会社は鍵を渡した先だけ操作できる設計と、門番・締め出し・見張り・毎日の控えをそのまま書いて4日で回答しています。ただしサーバの親鍵は当社が持つことも、正直に書いています。

05

AIの利用は、会社として上げる

太郎の会社は田村さんが抜けた穴を、社員それぞれが個人のChatGPTで埋めています。使い方も、残るものも人によってばらばらです。花子の会社は利用が増えたときも、社長のプランを会社としてMax 5xに上げただけで、記録は同じ場所に残っています。

06

決済条件も、掛け率も変わらない

cc-bridgeが変えたのは画面の操作だけです。取引先ごとの決済条件、掛け率、古い受発注ソフトの契約は何も変わっていません。値上げの通知は花子の会社にも届き、共用設備の外にあるSaaSの分は同じように上がります。

07

サイトを直すたびに外注しない

会社案内サイトの修正に、太郎の会社は1回5万円と1週間かけています。花子の会社はサイトも業務のデータも同じサーバなので、西村さんがブラウザから自分で直しています。

08

繁忙期に、人は増えない

受注が増える10〜11月、太郎の会社は残業で吸収し、二重発注も1件起きました。花子の会社にも失敗はあります。在庫アラートの通知を絞り直す手間があり、休眠先への提案が成約ゼロの月もありました。すべてが当たったわけではありません。

システムを買うのではなく、
作れる場所を持つ。

まずは、いま一番手間のかかっている紙を数枚お持ちください。どこに何時間かかっているかを、一緒に見るところから始めます。初回のお打ち合わせと洗い出しは、無償です。
メールには、会社名と、いま一番手間な作業を一行だけ。それで結構です。

株式会社田中大介 代表取締役 伊丹谷 大介
mail@tanakadaisuke.com