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在庫はあるのに、売り切れ。

雑貨のネット通販、従業員25名、年商3億円。倉庫は3つ。楽天とAmazonと自社サイトで売っています。同じ日に、太郎社長と花子社長が「今年こそ手を打とう」と決めました。

従業員25名年商3億円倉庫3つ情シスなしモデルケースの試算

同じ日に、二人の社長が
「今年こそ手を打とう」と決めました。

売っているものも、規模も、社員の数も同じ会社です。違うのは、道具をどこに置いたかだけです。

太郎の会社

売っているサービスを組み合わせて回します。

足りないところは、そのつど外注します。社内にパソコンに詳しい社員が1人います。

花子の会社

自社のサーバを1台持ちます。

足りないところは、自分たちで作ります。ENVIRONを契約し、最初の1本だけ当社が作ります。

1年の手作業時間、12か月ぶん

社内3人が、この業務まわりで手を動かした時間です。3か月目にハブが動いてから、花子の会社だけが落ちていきます。

062125188250123456789101112太郎 180時間花子 30時間
062125188250136912太郎 180時間花子 30時間
太郎の会社花子の会社単位は時間/月
太郎の会社売っているサービスを組み合わせる
花子の会社自社のサーバで、自分たちで作る
1か月目

在庫はあるのに、売り切れ

太郎『仕様なら、しょうがないか・・・』
花子『これ、足せませんか?』
太郎の会社
太郎『仕様なら、しょうがないか・・・』
モールの管理画面に「残り5個」。机の上には3枚の倉庫別在庫表
180時間/この月の手作業

3つの倉庫に、合わせて12個ある。なのにモールには5個しか出ない。受注管理が「いちばん多い倉庫の数」しか送らない決まりだからだ。売り越しを防ぐための正しい設計です、と説明された。太郎社長は納得して、諦めた。

3拠点の在庫を数えて、モールの在庫数を手で直す。1日1時間を3人で。またがる注文の伝票分け、納品書と送り状の突き合わせ、月次の集計も、すべて人の手です。

花子の会社
花子『これ、足せませんか?』
同じ画面を指さして、社長が「これ、足せませんか」と言っている
180時間/この月の手作業

花子社長も同じ画面を見て、同じ説明を聞いた。納得はした。ただ諦めなかった。ENVIRONを契約して、最初に頼んだのが「3つの倉庫の数を足して、モールに送る」1本だった。

契約したばかりで、まだ何も動いていません。作業の中身は太郎の会社とまったく同じです。

0時間の差

同じ画面を見て、片方は諦め、片方は頼んだ。

ここまでの累計 0時間
2か月目

サーバが来た。まだ何も変わらない

太郎『いつも通り、手で直しとくか』
花子『まだ何も変わらない。でも、ここからね』
太郎の会社
太郎『いつも通り、手で直しとくか』
3人が並んで在庫表を見ながらモールの画面を直している
180時間/この月の手作業

いつもどおりの月。倉庫の数を数えて、手でモールの在庫を直す。1日1時間、3人で。誰も文句は言わない。そういうものだと思っている。

先月と同じ180時間。誰も文句を言いません。そういうものだと思っているからです。

花子の会社
花子『まだ何も変わらない。でも、ここからね』
更地に建物の骨組みだけ。社長が図面を見ている
180時間/この月の手作業

サーバが立ち上がり、ログインが1つにまとまった。ただ、業務はまだ何も変わっていない。この月、花子社長は50万円を払って、売上は1円も増えていない。

サーバとログインは整いましたが、業務のしくみはまだ1本もありません。手作業は先月のままです。

0時間の差

この月だけを見れば、花子社長の負けです。

ここまでの累計 0時間
3か月目

12個が、12個になった

太郎『今月も売り切れ表示か・・・』
花子『出た!在庫が全部モールに出てる!』
太郎の会社
太郎『今月も売り切れ表示か・・・』
倉庫の棚に商品が積まれ、その手前のモール画面が「売り切れ」
180時間/この月の手作業

春の繁忙期。よく売れた。ただ今月も、在庫があるのに売り切れ表示のままの商品が200点あった。誰も気づかない。気づく画面がない。

繁忙期で件数は増えましたが、やることは同じ。売り切れ表示のままの200点には、誰も気づきません。気づく画面がないからです。

花子の会社
花子『出た!在庫が全部モールに出てる!』
同じ棚。モール画面は「残り12個」
85時間/この月の手作業

ハブが動いた。3拠点の数が足されて、そのままモールに出る。売り切れだった商品が棚に戻った。この月の売上は、前の年の同じ月より240万円多い。

ハブが3拠点の数を足して送るようになり、在庫の数合わせ60時間とモールの手直し40時間が消えました。残っているのは伝票分けと突き合わせと集計です。

95時間の差

在庫は最初からありました。出せていなかっただけです。

ここまでの累計 95時間
4か月目

1つの注文が、2つの倉庫にまたがる

太郎『また伝票分けかよ・・・』
花子『勝手に分かれてる。見るだけでいいのね』
太郎の会社
太郎『また伝票分けかよ・・・』
机に伝票の山。ハサミとホチキス
180時間/この月の手作業

東京と大阪にまたがる注文。伝票を手で分けて、納品書を2枚出す。1件15分。月に80件ある。担当の3人はもう慣れていて、速い。速いが、20時間は20時間だ。

2倉庫にまたがる注文が月80件。1件15分で伝票を分けて納品書を2枚出します。担当の3人は慣れていて速いのですが、20時間は20時間です。

花子の会社
花子『勝手に分かれてる。見るだけでいいのね』
画面に「2倉庫に分割済み」の行が並んでいるだけ
65時間/この月の手作業

同じ注文が来る。ハブが自動で分けて、それぞれの倉庫の形にして送る。人は結果を見るだけになった。

ハブが注文を自動で分けて、倉庫ごとの形にして送ります。伝票分けの20時間がゼロになりました。

115時間の差

同じ注文に、太郎の会社は毎月20時間かけています。

ここまでの累計 210時間
5か月目

倉庫を、もう1つ増やす

太郎『手順書、また一から書き直しか』
花子『形式を1つ足して、って言っただけ』
太郎の会社
太郎『手順書、また一から書き直しか』
ホワイトボードに手順書。付箋だらけ
180時間/この月の手作業

九州の倉庫を追加した。CSVの形も締め時間も違う。変換の手順書を書いて、担当を決めて、テストして、1週間かかった。

九州倉庫を追加。CSVの形も締め時間も違うので、変換の手順書づくりと担当決めに1週間。そのあとの日々の作業は、減らないままです。

花子の会社
花子『形式を1つ足して、って言っただけ』
チャットに一行「九州倉庫のCSV形式を足して」
60時間/この月の手作業

同じ倉庫を追加した。作業員に「この形式を足して」と言った。2日で通った。

同じ倉庫を追加しましたが、ハブに形式を1つ教えるだけで2日。日々の手作業は増えませんでした。

120時間の差

倉庫を1つ増やすのに、1週間と2日。

ここまでの累計 330時間
6か月目

浮いた時間で、何をするか

太郎『やりたいことはあるんだけどな・・・』
花子『時間ができた。卸、始めてみようか』
太郎の会社
太郎『やりたいことはあるんだけどな・・・』
定時のオフィス。誰も帰っていない
180時間/この月の手作業

特に変わらない。みんな忙しい。やりたいことのリストは、去年から持ち越したままだ。

納品書と送り状の突き合わせに月35時間。倉庫が4つになったぶん、むしろ増えています。

花子の会社
花子『時間ができた。卸、始めてみようか』
定時に人がいなくなった事務所で、社長が卸の資料を作っている
35時間/この月の手作業

数合わせと伝票分けに月180時間かけていたのが、30時間になった。150時間浮いた。全部が新しいことに回るわけではない。半分は残業が減って消えた。それでも残った時間で、花子社長は前から気になっていた法人向けの卸を始めた。

送り状の取り込みが自動になり、突き合わせの35時間が5時間に。ここで月150時間近い差がつきました。

145時間の差

ここから先の差は、浮いた時間の使い道です。

ここまでの累計 475時間
7か月目

田村さんのパソコンの中

太郎『田村くんがいないと回らないな・・・』
花子『誰でも同じことを頼めるって、いいね』
太郎の会社
太郎『田村くんがいないと回らないな・・・』
田村さんのノートPCだけに明かりがついている夜のオフィス
180時間/この月の手作業

パソコンに詳しい田村さんが、自分のPCで作った集計のしくみが、この会社を回している。中身は誰も知らない。太郎社長も薄々分かっているが、ほかに手がない。田村さんは有能で、よくやってくれている。

月次の集計は田村さんのPCのしくみ頼みです。うまく動かない月は、そのまま手作業に戻ります。

花子の会社
花子『誰でも同じことを頼めるって、いいね』
3人が別々の席から同じ画面を開いている
30時間/この月の手作業

花子の会社にも詳しい人はいる。違うのは、作ったものがサーバの上にあり、頼み方が記憶に書いてあること。ほかの社員も同じことを頼める。

集計は朝には出ています。人がやるのは、中身を見て判断することだけになりました。

150時間の差

同じ「詳しい人」がいて、置き場所だけが違います。

ここまでの累計 625時間
8か月目

値上げの通知が、3通

太郎『また値上げか。まあ、数百円だし・・・』
花子『うちは1通だけ。人数で払ってないから』
太郎の会社
太郎『また値上げか。まあ、数百円だし・・・』
受信箱に「価格改定のお知らせ」が3通
180時間/この月の手作業

1通ずつは数百円の話だ。太郎社長は受け入れた。合計を出したことはない。出してみたら、25人分で年に60万円増えていた。

作業は変わりません。増えたのは、払っている月額のほうです。

花子の会社
花子『うちは1通だけ。人数で払ってないから』
受信箱に1通だけ
30時間/この月の手作業

花子の会社にも通知は届く。ただし届く数が少ない。人数で払うものを、いくつか自社のサーバに移したからだ。ENVIRONの月額は、人が増えても上がらない。

作業も変わりません。人が増えても、月額も手作業も増えない側にいます。

150時間の差

値上げの通知が届くのは、人数で払っている側です。

ここまでの累計 775時間
9か月目

取引先から、チェックシートが来た

太郎『規約10社分、読むのか・・・』
花子『契約書に書いてある。3日で出せるわ』
太郎の会社
太郎『規約10社分、読むのか・・・』
10社分の規約をプリントして机に広げている
180時間/この月の手作業

大手の取引先から、セキュリティのチェックシート。誰がどのデータを見られるか。記録は残るか。控えはどこにあるか。10社分のサービスの規約を1枚ずつ調べて、3週間かかった。

日々の180時間は変わらず。これとは別に、取引先のチェックシートの回答に3週間かかりました。10社分の規約を1枚ずつ調べたためです。

花子の会社
花子『契約書に書いてある。3日で出せるわ』
契約書1冊とチェックシートが並んでいる
30時間/この月の手作業

同じシートが来た。ログインは1つに束ねてあり、記録も控えも契約書に書いてある。3日で出した。ただし「サーバの親鍵は当社が持っている」ことも、正直に書いて出した。

手作業は30時間のまま。チェックシートは契約書を写して3日で出しました。

150時間の差

3週間と3日。答えを探すのか、書いてあるのか。

ここまでの累計 925時間
10か月目

田村さんが、辞める

太郎『集計、誰も直せないのか・・・』
花子『ログインを1つ止めて、おしまい』
太郎の会社
太郎『集計、誰も直せないのか・・・』
空いた席と、返却されたノートPC。翌週、止まった画面
190時間/この月の手作業

田村さんが退職した。翌週、月次の集計が動かなくなった。PCの中のしくみは、誰にも直せない。この月、新しいことは何ひとつできなかった。太郎社長は、田村さんを責める気にはならない。

田村さんの退職で集計のしくみが止まり、月次の集計が手作業に戻って10時間増えました。誰も中身を直せません。

花子の会社
花子『ログインを1つ止めて、おしまい』
空いた席。画面は動いたまま
30時間/この月の手作業

花子の会社でも1人辞めた。ログインを1か所止めて、それで終わり。道具はサーバの上で動き続けている。頼み方の履歴も残っている。

1人辞めましたが、道具はサーバの上で動き続けています。手作業は変わりません。

160時間の差

人は辞めます。問題は、辞めたあとに何が残るかです。

ここまでの累計 1,085時間
11か月目

歳末商戦

太郎『総動員だ!今年も残業で乗り切るぞ』
花子『同じ人数で回ってる。卸も100万超えた!』
太郎の会社
太郎『総動員だ!今年も残業で乗り切るぞ』
夜の倉庫。全員で梱包
210時間/この月の手作業

総動員で乗り切った。よく売れた。ただ、在庫があるのに出せていない商品は、今年も棚に残ったままだった。

歳末で件数が1.5倍。手作業は件数に比例するので、増えたぶんを残業で吸収しました。

花子の会社
花子『同じ人数で回ってる。卸も100万超えた!』
同じ倉庫。社長は卸の商談に出ている
35時間/この月の手作業

同じ商戦を、人を増やさずに回した。6月に始めた法人向けの卸が、この月に初めて100万円を超えた。

同じ歳末です。件数は増えましたが、増えたのは確認の時間の5時間だけ。人は増やしていません。

175時間の差

同じ忙しさの中で、片方には柱が1本増えていました。

ここまでの累計 1,260時間
12か月目

1年を、数える

太郎『来年のリスト、去年と同じだな・・・』
花子『来年やりたいこと、また増えちゃった』
太郎の会社
太郎『来年のリスト、去年と同じだな・・・』
去年と同じ付箋が貼られたホワイトボード
180時間/この月の手作業

年商3億0,000万円。よくやった1年だった。社員も頑張った。ただ、来年やりたいことのリストは、去年のものとほとんど同じだった。

通常に戻りました。1年を通して、作業の中身は1か月目とほとんど同じです。

花子の会社
花子『来年やりたいこと、また増えちゃった』
白紙に新しい行が書かれていくホワイトボード
30時間/この月の手作業

年商3億3,600万円。増えた分は、出せるようになった在庫と、浮いた時間で始めた卸。花子社長は、来年やりたいことのリストを、新しく書いている。

通常どおり30時間。1年で、作業の中身のほうが入れ替わりました。

150時間の差

差がついたのは能力ではなく、置き場所でした。

ここまでの累計 1,410時間

1年後

払ったものと、返ってきたもの。

すべてモデルケースの試算です。物語の中で起きたことだけで組み立てています。

このケースの型:時間と売上、両方に出るベネフィット。浮いた1,410時間だけでなく、年商も+3,600万円と、どちらの数字にもはっきり表れました。7か月目で差引が黒字になっています(試算)。
1410時間花子に浮いた時間(試算)各月の差を12か月ぶん足したもの。この使い道が、売上の差になりました
23本花子が作れたもの(試算)大きいもの3本と、小さいもの20本。大きい3本を外注で揃えると約700万円
926万円差引(粗利・試算)7か月目に、増えた粗利が増えた支出を追い越しました
太郎の会社花子の会社差
年商3億円3.36億円3,600万円
1年目の支出450万円604万円154万円
手作業の時間2,200時間790時間1,410時間
もう一つの型:時間にも売上にも出ないベネフィット。下の「外注では頼めなかった、小さいもの」は、年商にも手作業時間の集計にも出てきません。けれど外注で同じものを揃えると約700万円かかります(試算)。
売上が増えた理由(+3,600万円)

出せるようになった在庫で+2,100万円(在庫があるのに売り切れ表示だった商品、月200点。年間の機会損失を約3,000万円と置き、その7割を回収)。浮いた時間で始めた法人向けの卸で+1,500万円(6月開始、12月に月100万円超)。

浮いた時間(1年目 1410時間)

在庫の数合わせと伝票分けに月180時間かけていたものが、ハブが動いた3か月目から段階的に減り、7か月目には月30時間になりました。月ごとの差を12か月ぶん足したものです。使い道は、残業の削減に約半分、法人向けの卸の立ち上げに約4割、残りは会議が伸びるなどで消えました。

支出の差(154万円)

花子=導入50万+月額12万×12+最初の1本250万+伴走支援Premium 20万×6か月+AI利用料。太郎=25人分のSaaSと、9月に外注した1本200万円。

差引(+926万円)

増えた売上3,600万円の粗利を30%として1,080万円。そこから支出の差154万円を引いたもの。売上ではなく粗利で見ています。

作れたもの

大きいもの3本(倉庫の数合わせ、注文の分割と出し分け、送り状の取り込み)と、小さいもの20本。大きいもの3本を外注で揃えると、1本100万〜300万円の相場で約700万円。小さいものは外注では頼まないので、太郎の会社には存在しないままでした。

外注では頼めなかった、小さいもの(花子の会社にだけあるもの)
  • 欠品しそうな商品を朝に知らせる一覧
  • 倉庫別の出荷ミスを週で数える表
  • モールのレビューを商品ごとにまとめる画面
  • 仕入先ごとの入荷予定の遅れを色分けする表
  • 返品の理由を分類して月でまとめる一覧
  • 歳末だけ使った出荷の進み具合の画面
太郎社長が見積もりを取って、諦めたもの
  • 3拠点の在庫を合算してモールに送るしくみ(見積180万円・納期3か月。9月の役員会で保留)
  • 注文の自動分割と倉庫別の出し分け(見積240万円。同じく保留)
  • 毎朝の在庫と売上のダッシュボード(見積80万円。予算が付かず見送り)

2年目と、3年目。

ここから先は物語ではなく、数字だけです。導入費と最初の1本の支払いが終わるので、2年目に支出が入れ替わります。

太郎 年商太郎 支出花子 年商花子 支出
1年目3億円450万円3.36億円604万円
2年目3.12億円500万円3.72億円184万円
3年目3.25億円455万円4.05億円184万円
3年の合計9.37億円1,405万円11.13億円972万円

年商

花子の会社が、毎年上に伸びていきます。

0億1.25億2.5億3.75億5億3億3.36億1年目花子が +3,600万円3.12億3.72億2年目花子が +6,000万円3.25億4.05億3年目花子が +8,000万円
0億1.25億2.5億3.75億5億3億3.36億1年目3.12億3.72億2年目3.25億4.05億3年目
1年目花子が +3,600万円2年目花子が +6,000万円3年目花子が +8,000万円
太郎の会社花子の会社

1年ごとの支出

2年目に入れ替わります。導入費と最初の1本の支払いが終わるためです。

0万250万500万750万1,000万450万604万1年目花子が +154万円500万184万2年目花子が −316万円455万184万3年目花子が −271万円
0万250万500万750万1,000万450万604万1年目500万184万2年目455万184万3年目
1年目花子が +154万円2年目花子が −316万円3年目花子が −271万円
太郎の会社花子の会社

手作業に使った時間(1年あたり)

この業務まわりで、社内の3人が手を動かした時間の合計です。

0h625h1,250h1,875h2,500h2,200h790h1年目花子が −1,410時間1,650h300h2年目花子が −1,350時間1,200h240h3年目花子が −960時間
0h625h1,250h1,875h2,500h2,200h790h1年目1,650h300h2年目1,200h240h3年目
1年目花子が −1,410時間2年目花子が −1,350時間3年目花子が −960時間
太郎の会社花子の会社

1年目は月ごとの合計です。太郎の会社は2年目の7月に在庫の合算が外注で入り、そこから数合わせが減ります。花子の会社は小さい道具が増えるにつれて、さらに減っていきます。3年の合計は太郎5,050時間、花子1,330時間。差の3,720時間は、1人分の1年を1,900時間とすると、約2.0人分の1年にあたります。

2年目

花子の支出が、太郎を下回る年です。導入費と最初の1本の支払いが終わり、伴走支援も卒業したので、残るのは月額とAIの利用料だけになります。太郎の会社はこの年、1年目に諦めた在庫の合算をついに外注します。見積180万円、納期3か月。届いたとき、花子の会社は同じものを1年半使っています。

3年目

差が固定される年です。花子の会社は2本目3本目を自分で作るので、外注費はゼロのままです。太郎の会社は人数分の月額が上がり続け、新しいことをやろうとするたびに見積もりと決裁が要ります。1年目と同じ景色が、3年目にもあります。

3年でついた差は、粗利で見て
+5,713万円。

すべてモデルケースの試算です。花子の月額は契約の範囲内なら動きません。サーバを大きく使うようになれば見積もりを出し直すので、そのときは増えます。太郎の会社の支出は、人数分の月額の値上げと、年に1本の外注を見込んだ数字です。

工程ごとの、手作業の時間。

1年目、ハブが動いたあとの月あたりの時間です。3人で分担しています。

3つの倉庫の在庫を数えて合わせる60時間5時間モールの在庫を手で直す40時間0時間2倉庫にまたがる注文の伝票を分ける20時間0時間納品書と送り状を突き合わせる35時間5時間月次の集計と報告をまとめる25時間20時間
3つの倉庫の在庫を数えて合わせる60時間5時間モールの在庫を手で直す40時間0時間2倉庫にまたがる注文の伝票を分ける20時間0時間納品書と送り状を突き合わせる35時間5時間月次の集計と報告をまとめる25時間20時間
太郎の会社花子の会社
180時間太郎の会社 月あたり(試算)
30時間花子の会社 月あたり(試算)
150時間差この時間を何に使うかが、分かれ道になりました

なぜ、差がついたのか。

物語の中で起きたことを、理由の形に並べ直したものです。

01

在庫は、最初からあった

3拠点に12個あるのに5個しか出ない。これは不具合ではなく各社の公式仕様なので、どの製品に乗り換えても消えません。あいだを埋めた花子の会社だけが、持っている在庫を売れるようになりました。

02

手作業が、人に貼りついたままだった

3人で月180時間。太郎の会社では、売上が伸びるほどこの時間も伸びます。花子の会社は月30時間になったので、繁忙期を人を増やさずに回せました。

03

浮いた時間が、新しい柱になった

花子社長は浮いた時間の4割を法人向けの卸に使い、6か月目に始めて12か月目に月100万円を超えました。太郎の会社にその時間はありません。

04

頼むのに、見積もりが要らない

倉庫を1つ増やすのに、太郎の会社は1週間、花子の会社は2日。太郎社長が180万円の見積もりを見て保留したものを、花子社長はその月のうちに動かしています。

05

小さいものが、作れる

欠品しそうな商品の一覧、返品理由の集計、歳末だけの出荷画面。20本作りました。どれも外注に頼むほどではないので、太郎の会社には存在しないままです。

06

人が辞めても、止まらない

太郎の会社は田村さんの退職で集計が止まり、その月は何もできませんでした。花子の会社は道具がサーバの上にあるので、ログインを1つ止めて終わりです。

07

人数で、払っていない

値上げの通知が届くのは人数分を払っている側です。花子の会社の月額は、人が増えても上がりません。

08

2年目から、払うものが減る

導入費と最初の1本の支払いは1年目で終わり、伴走支援も卒業します。太郎の会社は人数分の月額が上がり続け、新しいことをやるたびに外注が必要です。

システムを買うのではなく、
作れる場所を持つ。

まずは、いま一番手間のかかっている紙を数枚お持ちください。どこに何時間かかっているかを、一緒に見るところから始めます。初回のお打ち合わせと洗い出しは、無償です。
メールには、会社名と、いま一番手間な作業を一行だけ。それで結構です。

株式会社田中大介 代表取締役 伊丹谷 大介
mail@tanakadaisuke.com