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同じ人が、6人になっていた。

飲食2店、物販1店、インドアゴルフ2施設、サウナ4施設。従業員25名とアルバイト30名、年商2億4,000万円の店舗運営会社です。情シスはいません。同じ日に、太郎社長と花子社長が、去年の会員名簿を開きました。

従業員25名+アルバイト30名年商2億4,000万円9拠点情シスなしモデルケースの試算

同じ日に、二人の社長が
「今年こそ手を打とう」と決めました。

売っているものも、規模も、社員の数も同じ会社です。違うのは、道具をどこに置いたかだけです。

太郎の会社

売っているサービスを組み合わせて回します。

足りないところは、そのつど外注します。社内にパソコンに詳しい社員が1人います。

花子の会社

自社のサーバを1台持ちます。

足りないところは、自分たちで作ります。ENVIRONを契約し、最初の1本だけ当社が作ります。

1年の手作業時間、12か月ぶん

社内3人が、この業務まわりで手を動かした時間です。3か月目にハブが動いてから、花子の会社だけが落ちていきます。

0125250375500123456789101112太郎 250時間花子 60時間
0125250375500136912太郎 250時間花子 60時間
太郎の会社花子の会社単位は時間/月
太郎の会社売っているサービスを組み合わせる
花子の会社自社のサーバで、自分たちで作る
1か月目

同じ人が、6人になっていた

太郎『うちのお客さん、結局何人なんだ?』
花子『名簿は、うちで持てばいい』
太郎の会社
太郎『うちのお客さん、結局何人なんだ?』
机に6施設ぶんの会員名簿のプリント。同じ名前が6枚に載っている
250時間/この月の手作業

年始に去年の会員名簿を開いた。ゴルフ2施設とサウナ4施設で、登録は合わせて8,900件。では実際は何人なのか。太郎社長が聞くと、担当は困った顔をした。施設ごとに別のシステムで、同じ名前と同じ電話番号が別々の名簿に入っている。まとめられないかと販売店に聞いたら、1店舗ごとのご契約なので店をまたぐ設計がありません、と言われた。業態が違えばシステムも別です、とも。仕様として正しい。太郎社長は納得して、その日はそれで終わった。

会員名簿の突き合わせに月45時間。予約を1つの台帳に写すのに月60時間。9拠点の売上を日報と月報にするのに月50時間。無人施設の入退室ログと課金の突き合わせに月38時間。シフトの回収と組み直しに月32時間。会員の問い合わせに施設別の画面を横断して答えるのに月25時間。本部の5名と店長で分担して、合計250時間です。

花子の会社
花子『名簿は、うちで持てばいい』
同じ6枚を1枚に重ねて、社長が「これ、1人ですよね」と指さしている
250時間/この月の手作業

花子社長も同じ名簿を開いて、同じ説明を聞いた。納得はした。ただ帰り道で、名簿はうちで持てばいいんじゃないか、と思った。レジも決済も会計も既製品のままでいい。人の軸だけ、自分のサーバに置く。ENVIRONを契約して、最初に頼んだのが「9拠点の会員と予約と入退室と購入履歴を、人の軸で1本にする」だった。

契約したばかりで、まだ何も動いていません。作業の中身も時間も、太郎の会社とまったく同じ250時間です。

0時間の差

同じ説明を聞いて、片方は納得で終わり、片方は名簿の置き場所を変えました。

ここまでの累計 0時間
2か月目

サーバが来た。まだ何も変わらない

太郎『今年もこの名簿と付き合うのか』
花子『385万円払って、まだ何も変わってない』
太郎の会社
太郎『今年もこの名簿と付き合うのか』
本部の島で5人が名簿のプリントを突き合わせている
250時間/この月の手作業

いつもどおりの月。名簿の突き合わせに45時間、予約の写しに60時間。誰も文句は言わない。そういうものだと思っている。太郎社長も、これが普通だと思っている。実際、同業のどの会社もこうしている。

先月と同じ250時間。この会社では10年これで回ってきました。

花子の会社
花子『385万円払って、まだ何も変わってない』
更地に建物の骨組み。ホワイトボードに「人の軸って何ですか」と書かれている
250時間/この月の手作業

サーバが立ち上がり、9拠点のログインが1つにまとまった。ただ、業務はまだ何も変わっていない。導入は使う方3名までで50万円だが、共用設備を社員25名に配ることにしたので、4人目からの設定費が22名で110万円。合わせて160万円になった。ここは見積もりを見て少し驚いた。保守15万円、伴走支援20万円、最初の1本の前金190万円。この月、385万円を払って、売上は1円も増えていない。伴走支援はPremium。打合せが月2回、一緒に手を動かす回が月1回。初回の打合せで、花子社長と中村さんが「何を1本にするか」を紙に書いた。当社は代わりには書かない。

サーバとログインは整いましたが、業務のしくみはまだ1本もありません。手作業は先月のままの250時間です。

0時間の差

この月だけを見れば、花子社長の負けです。385万円払って、作業は1分も減っていません。

ここまでの累計 0時間
3か月目

8,900件が、6,200人になった

太郎『1件3分半。慣れれば、どうってことない』
花子『8,900件じゃなくて、6,200人だった』
太郎の会社
太郎『1件3分半。慣れれば、どうってことない』
予約の紙を台帳に書き写している手元
250時間/この月の手作業

変わらない。予約を台帳に写す作業は1件およそ3分半。1日50件、月20日で60時間。担当の2人は慣れていて速い。速いが、60時間は60時間だ。

250時間のまま。名簿も予約も、去年と同じやり方です。

花子の会社
花子『8,900件じゃなくて、6,200人だった』
画面に「登録8,900件/実人数6,200人/2施設以上に来ている人2,700人」
145時間/この月の手作業

人のハブが動いた。8,900件の登録は、実際には6,200人だった。2,700人が2つ以上の施設に来ていた。電話番号とメールアドレスで自動で一致したのが71%。残りは表記ゆれで、手で直していく。予約は電話もLINEも食べログもぐるなびも自社サイトも、同じ台帳に入る。名簿の突き合わせ45時間が5時間、予約の写し60時間が8時間、会員の問い合わせ25時間が12時間になった。合わせて月105時間が消えた。社内チャットとメモも自社サーバに移した。

名寄せと予約の写しと問い合わせで月105時間が消えて、145時間になりました。残っているのは売上集計と入退室の突き合わせとシフトです。

105時間の差

太郎の会社は今月も、お客さんが何人いるかを知りません。

ここまでの累計 105時間
4か月目

サウナに来る人が、ゴルフを知らない

太郎『名簿がまとまってないと、案内も出せないのか』
花子『作ってもらうんじゃなくて、自分で作れた』
太郎の会社
太郎『名簿がまとまってないと、案内も出せないのか』
役員会の資料に「440万円・5か月」と書かれた1行
250時間/この月の手作業

太郎社長も同じことを考えた。サウナだけに来ている人にゴルフを案内すれば、たぶん効く。制作会社に相談したら、名簿が1つにならないと出せません、と言われた。名簿の統合が260万円で4か月、案内のしくみが180万円。合わせて440万円と5か月。9月の役員会にかけることにした。太郎社長の判断は間違っていない。440万円は、この規模の会社では役員会にかける金額だ。

250時間のまま。案内を出す話は、役員会待ちです。

花子の会社
花子『作ってもらうんじゃなくて、自分で作れた』
中村さんがキーボードを打ち、その横で当社の担当が腕を組んで見ている
101時間/この月の手作業

伴走支援の「一緒に手を動かす回」。中村さんが2本目を自分で作った。サウナ4施設だけに来ている1,400人を絞り込んで、ゴルフの打席体験を案内する。当社の担当は隣に座って、詰まったところだけ答えた。代わりには作らない。反応は6.5%。91人が初めてゴルフの打席に入った。売上の集計も自動になり、日報と月報の50時間が6時間になった。ついでに90日どの施設にも来ていない人が1,800人いることもわかったので、その人たちにも1本出した。

売上集計が自動になり、101時間に。案内は今月から月1本ずつ出します。

149時間の差

同じ思いつきに、片方は440万円の見積もりが要り、片方は隣に座ってもらって自分で作りました。

ここまでの累計 254時間
5か月目

サウナ5号店が開いた

太郎『また1店舗ぶん、月額が増えるのか』
花子『施設が増えても、月額は同じなんだ』
太郎の会社
太郎『また1店舗ぶん、月額が増えるのか』
新店のカウンターに7台目のタブレットが並ぶ
265時間/この月の手作業

かねて計画していたサウナの5号店を開けた。よく入っている。同時に、会員管理の契約が1つ増えて、月81,000円が乗った。無人施設は6つから7つになり、システムの月額は月486,000円から月567,000円になった。名簿も1つ増えた。突き合わせる先が増えたので、手作業は月15時間増えた。太郎社長は、増えるのは当たり前だと思っている。店が増えたのだから。

5号店ぶんが乗って265時間。拠点が増えると手作業は拠点の数だけ増えます。

花子の会社
花子『施設が増えても、月額は同じなんだ』
同じ新店。タブレットは同じ画面のまま、施設名が1つ増えただけ
73時間/この月の手作業

同じ日に、同じ5号店を開けた。入退室の連携を1つ足すのに3日。ENVIRONの月額は、人が増えても拠点が増えても変わらない。会員管理と予約と入退室の画面を自社サーバに移したので、無人施設に払う月額は1施設24,000円まで下がった。残るのはスマートロックの機器と回線と決済端末の分だ。7施設で月168,000円。入退室ログと課金の突き合わせも38時間が4時間になった。

入退室の突き合わせが消えて73時間。5号店ぶんの6時間は増えましたが、それだけです。

192時間の差

施設を1つ増やしたとき、片方は月額が増え、片方は増えませんでした。

ここまでの累計 446時間
6か月目

浮いた時間で、法人に行く

太郎『やりたいことはあるんだ。時間がないだけで』
花子『今月は4社。来月はもっと回れる』
太郎の会社
太郎『やりたいことはあるんだ。時間がないだけで』
定時のオフィス。誰も帰っていない。机の隅にアルバイトのシフト希望の紙束
265時間/この月の手作業

忙しい。やりたいことのリストは去年から持ち越したままだ。ただ太郎社長も止まってはいない。食べログの有料枠を1つ増やす決裁をした。これは効いた。掲載料は上がるが、それ以上に予約が来た。シフトの希望は、今月もアルバイト30名からLINEと紙で来る。アカウントを配っていないからだ。1人1,000円のツールを30人ぶん足す話は、毎年出て、毎年見送りになる。

265時間。忙しさは変わりません。シフトの回収と組み直しは、今年も32時間かかっています。

花子の会社
花子『今月は4社。来月はもっと回れる』
定時に人が減った事務所。社長は外で法人向けの資料を広げている
51時間/この月の手作業

アルバイト30名にも、シフト希望を出す画面を配った。自社サーバの上に作った画面なので、1人いくらの月額はかからない。人数で払っていないから、配っても増えるものがない。回収と組み直しの32時間が10時間になり、月250時間だった手作業が51時間になった。月に200時間以上浮いた。全部が新しいことに回るわけではない。4割は残業が減って消えた。2割は会議が伸びたり別の作業に吸われたりして、どこへ行ったかわからない。残った4割の使い道を伴走支援の打合せで決めるはずだったが、今月の1回目、花子社長は次に何を作りたいかを言葉にできず、ほとんど雑談で終わった。使わなかった回は翌月に持ち越せない。20万円は払っている。2回目でようやく法人の福利厚生の話が出て、その月のうちに近所のオフィスと工場を回り始めた。1か月で4社が決まった。花子社長も食べログの有料枠を1つ増やしている。

シフトの回収と組み直しが32時間から10時間になり、51時間に。ここで月200時間以上の差がつきました。

214時間の差

浮いた時間の4割が、新しい柱になりました。残りの6割は消えています。

ここまでの累計 660時間
7か月目

6施設ぜんぶ使えるプラン

太郎『手でコードを配る?何百件も?』
花子『業態をまたぐプランが、やっと作れた』
太郎の会社
太郎『手でコードを配る?何百件も?』
会議室のホワイトボードに「手でコードを配る?」と書かれ、その下に大きなバツ
265時間/この月の手作業

太郎社長も同じことを考えていた。ゴルフとサウナを両方使える会員プランを出せば、単価が上がる。ただ、ゴルフの会員システムとサウナの会員システムは別なので、片方で課金してもう片方に入場権を渡す方法がない。手で入場コードを配る案が出た。月に何百件も手で配ることになる。太郎社長は無理だと判断した。正しい判断だ。

265時間。プランの話は、机の上で終わりました。

花子の会社
花子『業態をまたぐプランが、やっと作れた』
入口の掲示に「6施設どこでも 月16,500円」
51時間/この月の手作業

1人あたりの年間利用額が出るようになって、上位2割が売上の6割を作っていることがわかった。業態をまたいで来ている人は3,300人に増えている。そこへ「6施設ぜんぶ使える」月16,500円のプランを出した。既存の単施設プランは月11,000円だから、差額は5,500円。275人が乗り換えた。課金の情報は決済会社へ渡す。継続課金のしくみは作らない。ここはENVIRONが作らない領域だ。

51時間。今月から増えた仕事は、プランの案内を出すことだけです。

214時間の差

業態をまたぐプランは、業態をまたぐ台帳がないと作れません。

ここまでの累計 874時間
8か月目

決済手数料は、1円も下がらない

太郎『売れば売るほど、手数料が増えるんだよな』
花子『決済は下がらない。ここは覚悟してる』
太郎の会社
太郎『売れば売るほど、手数料が増えるんだよな』
受信箱に「価格改定のお知らせ」が3通
265時間/この月の手作業

値上げの通知が3通届いた。Microsoftの改定、社内チャットの改定、無人施設のオプションの改定。1通ずつは数百円の話だ。太郎社長は受け入れた。合計を出したことはない。そしてもう1つ、決済の年間取扱額が1千万円を超えて、割引の対象から外れた。3.24%がそのまま乗る。売れば売るほど、率で取られる額が増える。この月、サウナの回数券も作った。ただし1施設ずつ別の販売になるので、2施設ぶんで止まった。

265時間。作業は変わりません。増えたのは払っている額のほうです。

花子の会社
花子『決済は下がらない。ここは覚悟してる』
受信箱は1通。机の上には決済会社の手数料の明細
51時間/この月の手作業

花子の会社にも同じ通知が届く。ただし届く数が少ない。人数で払っていたチャットとメモとkintoneを、自社のサーバに移したからだ。決済手数料はまったく同じで、1円も下がらない。それどころか売上が増えたぶん、太郎の会社より年80万円多く払っている。ここは下がらないものだと、最初から言われていた。回数券は5施設ぶんを一度に出した。台帳が1つなので、施設ごとに作り直さなくていい。そしてこの月、伴走支援をPremiumからProに落とした。打合せは月1回。一緒に手を動かす回はもう要らない。中村さんが自分で作れるようになった。

51時間。伴走支援は月20万円から月10万円になりました。

214時間の差

下がったのは人数で払っていたもの。下がらなかったのは率で取られるものです。

ここまでの累計 1,088時間
9か月目

法人から、チェックシートが来た

太郎『入退室のログ、どこに残ってるんだ?』
花子『親鍵の話も、同じ紙に書いて出した』
太郎の会社
太郎『入退室のログ、どこに残ってるんだ?』
机に12社分の規約をプリントして広げている
265時間/この月の手作業

法人契約の話が進んで、大手の1社からセキュリティのチェックシートが来た。従業員の入退室の記録を預かるのだから、当然の話だ。誰がどのデータを見られるか。記録は何年残るか。控えはどこにあるか。太郎社長は12社分のサービスの規約を1枚ずつ調べた。3週間かかった。しかも入退室のログがどこに保存されて何年残るかは規約から読み取れず、問い合わせて2週間待った。契約は次の期に流れた。同じ月の役員会で、4月から持ち越していた440万円の案件は保留になった。

日々の265時間は変わらず。これとは別に、チェックシートの回答に3週間かかりました。

花子の会社
花子『親鍵の話も、同じ紙に書いて出した』
契約書1冊とチェックシートが並んでいる
51時間/この月の手作業

同じシートが来た。門番、自動締め出し、見張り、毎日の控えが3か所、鍵の保管庫、誰がいつ何を見たかの記録。契約書を写して4日で出した。ただし同じ紙に「サーバの親鍵は当社が持っている。技術のうえでは当社から社員全員のファイルが見える」も書いて出した。相手の担当者は、それが書いてあることで、むしろ安心したと言った。この件でDPAが要ることがわかり、翌月からAIの契約を5席のチーム向けに切り替えた。

51時間のまま。チェックシートは契約書を写して4日で出しました。

214時間の差

答えを探すのに3週間、書いてあるのを写すのに4日です。

ここまでの累計 1,302時間
10か月目

森さんが、辞める

太郎『森くんのパソコン、中身が分からない』
花子『止めるのは、ログイン1つだけ』
太郎の会社
太郎『森くんのパソコン、中身が分からない』
空いた席と返却されたノートPC。翌週、止まった集計の画面
285時間/この月の手作業

パソコンとAIに詳しい森さんが辞めた。同業に引き抜かれた。太郎社長は森さんを責める気にはならない。よくやってくれた人だ。翌週、9拠点の売上を1枚にまとめる集計が止まった。森さんのパソコンの中の表計算とスクリプトで動いていたもので、中身は誰も知らない。集計は手作業に戻り、月20時間増えた。退職の手続きでもう1つ困ったのは、森さんが12社のサービスのどれに登録していたか、誰も一覧を持っていなかったことだ。

集計が手作業に戻り、20時間増えて285時間。誰も中身を直せません。

花子の会社
花子『止めるのは、ログイン1つだけ』
空いた席。後任が同じ画面を開いている
51時間/この月の手作業

花子の会社でも1人辞めた。店舗運営部で、シフトと予約の段取りを一手に握っていた人だ。ログインを1か所止めて、それで終わり。9拠点ぶんの権限がまとめて切れた。道具はサーバの上で動き続けている。段取りは記憶に書いてあり、頼み方はチャットの履歴に残っている。翌週、後任の社員が同じ画面を開いて、同じ手順で回した。

51時間のまま。止めたのはログイン1つだけです。

234時間の差

人は辞めます。問題は、辞めたあとに何が残るかです。

ここまでの累計 1,536時間
11か月目

忘年会シーズン。そして卒業

太郎『総動員だ。今年も乗り切るぞ』
花子『来月から、伴走はやめます』
太郎の会社
太郎『総動員だ。今年も乗り切るぞ』
夜の本部。全員で予約の紙をさばいている
315時間/この月の手作業

予約が1.4倍。電話とLINEと食べログとぐるなびと自社サイトから来る予約を、1つの台帳に写す作業が積み上がる。総動員で残業して乗り切った。よく売れた。あわせて、止まった集計を復旧するために150万円で外注した。納品は翌年2月。それまでは手で作る。

予約が1.4倍。写す作業が積み上がり、315時間。増えたぶんは残業で吸収しました。

花子の会社
花子『来月から、伴走はやめます』
同じ夜。社長が伴走支援の担当に「来月から要りません」と言っている
66時間/この月の手作業

同じ忙しさだ。ただし予約は勝手に1つの台帳に入る。増えたのは、間違いがないか確認する15時間だけ。人は増やしていない。そしてこの月、花子社長が「来月から伴走支援はやめます」と言った。10か月使った。当社は止めなかった。要らなくなるのが正解だからだ。中村さんは今月、90日来ていない会員への案内を1本、誰にも聞かずに作って出した。ひとつ、いいことばかりではない。9月に作った法人向けの利用実績の表に計算の間違いがあり、2社に出した請求を出し直した。作業員が書いたプログラムを、試す場所で確かめずに本番へ出したのが原因だった。

同じ1.4倍です。増えたのは確認の15時間だけで66時間。人は増やしていません。

249時間の差

片方は外注の見積書を書き、片方は伴走の解約を申し出ました。

ここまでの累計 1,785時間
12か月目

1年を、数える

太郎『うちのお客さん、結局何人なんだろう』
花子『8,400人。全員、顔が見える』
太郎の会社
太郎『うちのお客さん、結局何人なんだろう』
去年と同じ付箋が貼られたホワイトボード
295時間/この月の手作業

年商2億4,800万円。よくやった1年だった。社員も残業して頑張った。サウナの5号店は当たったし、食べログの枠も効いた。ただ、会員名簿は今も9つに分かれている。うちのお客さんが何人いるのかは、今年もわからないままだ。来年やりたいことのリストは、去年のものとほとんど同じだった。

295時間。1年を通して、作業の中身は1か月目とほとんど同じです。

花子の会社
花子『8,400人。全員、顔が見える』
白紙に新しい行が書かれていくホワイトボード
60時間/この月の手作業

年商2億7,700万円。会員は6,200人から8,400人になり、業態をまたいで来ている人は2,700人から4,100人になった。1年前から続けて来ている人の年間利用額は27,900円から34,100円に上がった。法人契約は14社。1年目の支出は太郎の会社より422万円多い。それでも花子社長は、来年やりたいことのリストを新しく書いている。

60時間。1年で、作業の中身のほうが入れ替わりました。

235時間の差

差がついたのは能力ではなく、名簿の置き場所でした。

ここまでの累計 2,020時間

1年後

払ったものと、返ってきたもの。

すべてモデルケースの試算です。物語の中で起きたことだけで組み立てています。

このケースの型:時間と売上、両方に出るベネフィット。浮いた2,020時間に加えて、年商も+2,900万円。9か月目で差引が黒字になりました(試算)。
2020時間花子に浮いた時間(試算)各月の差を12か月ぶん足したもの。この使い道が、売上の差になりました
29本花子が作れたもの(試算)大きいもの3本と、小さいもの20本。大きい3本を外注で揃えると約1,220万円
738万円差引(粗利・試算)9か月目に、増えた粗利が増えた支出を追い越しました
太郎の会社花子の会社差
年商2.48億円2.77億円2,900万円
1年目の支出1,855万円2,277万円422万円
手作業の時間3,220時間1,200時間2,020時間
もう一つの型:時間にも売上にも出ないベネフィット。下の「外注では頼めなかった、小さいもの」は、年商にも手作業時間の集計にも出てきません。けれど外注で同じものを揃えると約1,220万円かかります(試算)。
売上が増えた理由(+2,900万円)

両社に共通で増えたのが620万円です。サウナ5号店の5月開店から12月までで500万円、食べログの有料枠を1つ増やして120万円。ここは差になりません。差になったのは5つです。1つめ、業態をまたいだ案内で+970万円。4月から12月まで月1本ずつの9本、1本あたりの対象は1つの業態にしか来ていない3,500人のうち直近90日に来ている1,400人、反応率6.5%で91人、9本で819人(同じ人は2本目以降の対象から外すので重複はありません)。1人が年内に使ったのは初回1回とリピート2.4回の計3.4回、平均客単価3,500円で11,900円。819人×11,900円=974万円。2つめ、休眠からの復帰で+310万円。90日どの施設にも来ていない1,800人に4月と8月の2本、復帰216人で復帰率12%、1人あたり年内4.1回×3,500円=14,350円。3つめ、法人の福利厚生プランで+720万円。6月開始で12月までに14社・利用登録420人、1社月55,000円×平均6.5か月=500万円、利用者の店内消費が420人×2.8回×1,900円=223万円。4つめ、6施設横断プランで+790万円。7月開始、業態をまたいで来ている3,300人のうち単施設プラン加入者2,900人が対象、加入275人で9.5%、月16,500円と月11,000円の差額5,500円×平均5.2か月。5つめ、回数券の差で+110万円。太郎の会社も作りましたが1施設ずつ別の販売になるので2施設ぶん180万円で止まり、花子の会社は5施設ぶん290万円を一度に出しました。970+310+720+790+110で2,900万円です。すべてモデルケースの試算で、反応率と客単価は自社の過去の案内の実績から置いています。

浮いた時間(1年目 2,020時間)

月250時間の手作業が、ハブの動いた3か月目から段階的に減って、6か月目には51時間になりました。太郎の会社は5号店のぶんで265時間に増え、10月に集計が止まって285時間、11月の忘年会シーズンは315時間です。12か月ぶんを足すと太郎の会社3,220時間、花子の会社1,200時間で、差は2,020時間。使い道は正直に置きます。4割の810時間は残業が減って消えました。売上には直結しません。4割の810時間が新しいことで、内訳は法人回りに約340時間、案内とプランの設計に約280時間、既存の改善に約190時間。残る2割の400時間は、会議が伸びたり別の作業に吸われたりして、どこへ行ったかわかりません。

状況の指標(開始時と12か月目)

複数の施設に来ている人を一人として把握できている割合は、太郎の会社が1月も12月も0%です。把握する画面がありません。花子の会社は3月に71%(電話番号とメールアドレスで自動一致したぶん)、12月に94%。残る6%は同姓同名や家族で共有している番号で、今も判断がつきません。業態をまたいで来ている人の数は、太郎の会社が1月も12月も「わからない」、花子の会社は2,700人から4,100人へ。1年前から続けて来ている会員の1人あたり年間利用額は、花子の会社が27,900円から34,100円へ。太郎の会社は実人数が出せないので、この数字をそもそも計算できません。休眠からの復帰率は花子の会社が12%。太郎の会社は、ゴルフに来ていなくてもサウナに来ていれば休眠ではない、という判断ができないので、休眠が誰かを出せません。

下がらなかったもの

決済手数料は1円も下がりません。Airペイの3.24%はそのままで、しかも年間の取扱額が1千万円を超えて割引の対象から外れました。育つほど率が上がる側の数字です。花子の会社は売上が増えたぶん、太郎の会社より年80万円多く払っています(太郎683万円、花子763万円)。食べログとぐるなびの掲載料(合わせて月62,250円)と送客手数料も下がりません。会計と勤怠と給与のソフトは、ENVIRONが作らない領域なので両社とも同じものを使い続けています。レジ本体のAirレジは月0円のままで、抜きません。周りの予約とシフトだけを自社サーバに移したので、レジまわりの月額は月86,000円が月77,200円になっただけです。年に6万円。これだけでは月額の元は取れません。

支出の差(422万円)

花子の会社2,277万円、太郎の会社1,855万円です。花子の会社の内訳は、導入160万円(使う方3名まで50万円に、共用設備を社員25名に配ったので4人目からの設定費22名×5万円=110万円)、インフラ保守が月15万円×11か月で165万円(9拠点・無人7施設の入退室が常時流れ込み、毎朝の数字を9拠点ぶん出すので、標準の月10万円ではありません)、最初の1本の受託380万円、伴走支援150万円(Premium 20万円×6か月+Pro 10万円×3か月、11月に卒業)、AI利用料20万円。ここまでで875万円。残りの1,402万円は太郎の会社と同じ性質の支出で、そのうち763万円が決済手数料です。太郎の会社の1,855万円は、無人7施設のシステム月額が648万円(1施設81,000円、5月から7施設)、決済手数料が683万円、11月に外注した集計の復旧が150万円、残りが人数分のSaaSとレジまわりと会計です。

差引(+738万円)

増えた売上2,900万円の貢献利益率を40%として1,160万円。そこから支出の差422万円を引いたものです。飲食は原価と変動人件費が重く、無人施設は軽いので、9拠点の平均として40%を置きました。累計で見ると、花子の会社が追い越すのは9か月目です。2月から5月までは、花子の会社が最大675万円多く払っている状態が続きます。ここを越えられない会社は、契約しないほうがいいと思います。

作れたもの

大きいもの5本(人のハブ本体、業態をまたいだ案内、無人施設の入退室と会員の突き合わせ、法人の福利厚生プラン、6施設横断プラン)と、小さいもの24本。大きいもの5本を外注で揃えると、業務のしくみ1本100万〜300万円の相場で約1,220万円です。花子の会社が当社に払ったのは1本目の380万円だけで、2本目からは自分で作りました。小さいものは外注に頼む金額ではないので、太郎の会社には存在しないままです。

外注では頼めなかった、小さいもの(花子の会社にだけあるもの)
  • 今日どの施設が空いているかを朝に知らせる一覧
  • 90日どの施設にも来ていない会員を、業態別に色分けする表
  • サウナの混雑を1時間ごとに数える画面
  • ゴルフの打席が空いた時間帯をLINEに流す通知
  • アルバイト30名のシフト希望を1枚にまとめる表
  • 物販の在庫を店頭とオンラインで並べて見る画面
  • 会員1人ずつの、来た施設と使った金額を並べた1枚
  • 法人契約ごとの利用実績を月末に出す表
  • 忘年会シーズンだけ使った、予約の埋まり具合の画面
太郎社長が見積もりを取って、諦めたもの
  • 6施設の会員名簿を1つにまとめるしくみ(見積260万円・納期4か月。4月に相談し、9月の役員会で保留。翌年に持ち越し)
  • 業態をまたいだ案内を出すしくみ(見積180万円。名簿が1つにならないと出せないと言われ、着手できず)
  • 法人の福利厚生プランの管理画面(見積240万円。契約と利用枠と請求を持つ必要があり、予算が付かず見送り)
  • 無人7施設の入退室と会員を突き合わせるしくみ(見積160万円。既製品の外に持つ必要があると言われ保留)
  • ゴルフとサウナを両方使える会員プラン(見積もりを取る前に、2つの会員システムをまたいで入場権を渡す方法がないとわかり、相談の段階で終了)

2年目と、3年目。

ここから先は物語ではなく、数字だけです。導入費と最初の1本の支払いが終わるので、2年目に支出が入れ替わります。

太郎 年商太郎 支出花子 年商花子 支出
1年目2.48億円1,855万円2.77億円2,277万円
2年目2.56億円2,038万円3.1億円1,509万円
3年目2.64億円1,854万円3.42億円1,617万円
3年の合計7.68億円5,747万円9.29億円5,403万円

年商

花子の会社が、毎年上に伸びていきます。

0億1.25億2.5億3.75億5億2.48億2.77億1年目花子が +2,900万円2.56億3.1億2年目花子が +5,400万円2.64億3.42億3年目花子が +7,800万円
0億1.25億2.5億3.75億5億2.48億2.77億1年目2.56億3.1億2年目2.64億3.42億3年目
1年目花子が +2,900万円2年目花子が +5,400万円3年目花子が +7,800万円
太郎の会社花子の会社

1年ごとの支出

2年目に入れ替わります。導入費と最初の1本の支払いが終わるためです。

0万625万1,250万1,875万2,500万1,855万2,277万1年目花子が +422万円2,038万1,509万2年目花子が −529万円1,854万1,617万3年目花子が −237万円
0万625万1,250万1,875万2,500万1,855万2,277万1年目2,038万1,509万2年目1,854万1,617万3年目
1年目花子が +422万円2年目花子が −529万円3年目花子が −237万円
太郎の会社花子の会社

手作業に使った時間(1年あたり)

この業務まわりで、社内の3人が手を動かした時間の合計です。

0h1,250h2,500h3,750h5,000h3,220h1,200h1年目花子が −2,020時間3,050h900h2年目花子が −2,150時間2,900h780h3年目花子が −2,120時間
0h1,250h2,500h3,750h5,000h3,220h1,200h1年目3,050h900h2年目2,900h780h3年目
1年目花子が −2,020時間2年目花子が −2,150時間3年目花子が −2,120時間
太郎の会社花子の会社

1年目は月ごとの合計です。太郎の会社は2年目の後半に会員名簿の統合が外注で入って名寄せが減りますが、予約の写しとシフトの組み直しは残ります。花子の会社は小さい道具が増えるにつれてさらに減っていきます。3年の合計は太郎の会社9,170時間、花子の会社2,880時間。差の6,290時間は、1人分の1年を1,900時間とすると約3.3人分の1年にあたります。

2年目

花子の会社の支出が、太郎の会社を下回る年です。導入費と最初の1本の支払いが終わり、伴走支援も11月に卒業したので、残るのは月額とAIの利用料と、下がらない決済手数料だけになります。太郎の会社はこの年、1年目に保留した会員名簿の統合をついに外注します。260万円、納期4か月。届いたとき、花子の会社は同じものを1年半使っています。届いたのは名簿の統合だけで、案内を出すしくみは別の見積もりです。

3年目

差が固定される年です。花子の会社は2本目からを自分で作るので、外注費はゼロのままです。拠点を増やしても月額は動きません。太郎の会社は人数分の月額が上がり続け、拠点を増やすたびに会員管理の月額が1施設ぶん乗ります。名簿は統合されましたが、業態をまたぐ会員プランと法人向けの管理は、また別の見積もりです。1年目と同じ景色が、3年目にもあります。

3年でついた差は、粗利で見て
+6,784万円。

すべてモデルケースの試算です。花子の会社の月額は契約の範囲内なら動きません。サーバを大きく使うようになれば見積もりを出し直すので、そのときは増えます。決済手数料は両社とも売上に比例して増える前提で置いているので、売上が伸びる花子の会社のほうが多く払います。太郎の会社の支出は、人数分の月額の値上げと、2年目に1本の外注を見込んだ数字です。

工程ごとの、手作業の時間。

1年目、ハブが動いたあとの月あたりの時間です。本部の5名と店長で分担しています。花子の会社の合計45時間に、5月に開けたサウナ5号店ぶんの6時間が乗って51時間になります。

6施設ぶんの会員名簿を突き合わせる45時間5時間予約を1つの台帳に写す(電話・LINE・食べログ・ぐるなび・自社サイト)60時間8時間9拠点の売上を集めて日報と月報にする50時間6時間無人施設の入退室ログと課金を突き合わせる38時間4時間シフトを回収して9拠点ぶん組み直す32時間10時間会員の問い合わせに施設別の画面を横断して答える25時間12時間
6施設ぶんの会員名簿を突き合わせる45時間5時間予約を1つの台帳に写す(電話・LINE・食べログ・ぐるなび・自社サイト)60時間8時間9拠点の売上を集めて日報と月報にする50時間6時間無人施設の入退室ログと課金を突き合わせる38時間4時間シフトを回収して9拠点ぶん組み直す32時間10時間会員の問い合わせに施設別の画面を横断して答える25時間12時間
太郎の会社花子の会社
250時間太郎の会社 月あたり(試算)
45時間花子の会社 月あたり(試算)
205時間差この時間を何に使うかが、分かれ道になりました

なぜ、差がついたのか。

物語の中で起きたことを、理由の形に並べ直したものです。

01

同じ人を、一人と数えていなかった

ゴルフ2施設とサウナ4施設に同じ人が来ているのに、システムは6人と数えます。1店舗ごとの課金で、店をまたぐ設計がないからです。業態が違えばシステムごと別です。不具合ではなく、そういう作りなので、どの製品に乗り換えても消えません。花子の会社は人の軸だけを自社サーバに置いて、8,900件の登録が実は6,200人であることを知りました。

02

拠点を増やすと、月額も名簿も増える

サウナの5号店を開けたとき、太郎の会社は会員管理の月額が1施設ぶん81,000円増え、突き合わせる名簿が1つ増えました。花子の会社はENVIRONの月額が変わらず、入退室の連携を1つ足すのに3日でした。人が増えても拠点が増えても月額が上がらないのは、人数と店舗数で払っていないからです。

03

決済手数料は、1円も下がらない

Airペイの3.24%は下がりません。年間の取扱額が1千万円を超えると割引の対象から外れるので、育つほど率が上がります。花子の会社は売上が増えたぶん、太郎の会社より年80万円多く払いました。食べログとぐるなびの掲載料と送客手数料、会計と勤怠と給与のソフトも同じです。ENVIRONはここに手を出しません。下がるのは、人数で払っているものと、突き合わせに消えている時間だけです。

04

手作業が、拠点の数だけ増えていた

名簿の突き合わせ、予約の写し、売上の集計、入退室と課金の突き合わせ、シフトの組み直し、問い合わせの横断。9拠点で月250時間です。拠点が増えればこの時間も増えます。そしてアルバイト30名にはアカウントを配っていないので、シフトの希望はLINEと紙で来ます。配っていない人のところで、情報が毎回途切れています。花子の会社は月51時間になり、アルバイト30名にもシフトの画面を配りました。人数で払っていないので、配っても増えるものがありません。

05

浮いた時間が、法人契約になった

花子社長は浮いた2,020時間の4割を新しいことに使い、そのうち約340時間で近所のオフィスと工場を回りました。6月に始めて12月までに14社です。太郎の会社にその時間はありません。太郎社長が怠けていたのではなく、250時間の手作業が先にあっただけです。太郎の会社も食べログの枠を増やし、回数券を作りました。違うのは、始まる速さと規模と、続くかどうかです。

06

業態をまたぐプランは、業態をまたぐ台帳がないと作れない

ゴルフとサウナを両方使えるプランは、片方で課金してもう片方に入場権を渡せないと成り立ちません。太郎の会社は手で入場コードを配る案まで出して、月に何百件も無理だと判断しました。正しい判断です。花子の会社は台帳が1つなので、月16,500円のプランを出して275人が乗り換えました。継続課金そのものは作らず、外の決済会社につないでいます。

07

伴走支援は、10か月で終わった

2月から7月はPremium(打合せ月2回・一緒に手を動かす回が月1回)、8月から10月はPro(打合せ月1回・手を動かす回なし)、11月に卒業しました。合計150万円です。途中、次に何を作りたいかを言葉にできず1回を無駄にした月もありました。使わなかった回は翌月に持ち越せません。当社は隣に座るだけで代わりには作らないので、自分で作れるようになったら要らなくなります。要らなくなるのが正解です。

08

人が辞めても、止まらない

太郎の会社は森さんの退職で9拠点の集計が止まり、手作業に戻って月20時間増え、復旧に150万円を外注しました。納品は翌年2月です。12社のサービスのどれに登録していたかの一覧も、誰も持っていませんでした。花子の会社も1人辞めましたが、道具はサーバの上にあり、段取りは記憶に、頼み方はチャットの履歴に残っています。ログインを1か所止めれば9拠点ぶんの権限がまとめて切れ、後任が翌週から同じ画面を開きました。

システムを買うのではなく、
作れる場所を持つ。

まずは、いま一番手間のかかっている紙を数枚お持ちください。どこに何時間かかっているかを、一緒に見るところから始めます。初回のお打ち合わせと洗い出しは、無償です。
メールには、会社名と、いま一番手間な作業を一行だけ。それで結構です。

株式会社田中大介 代表取締役 伊丹谷 大介
mail@tanakadaisuke.com